えらい、ひさしぶりに書きますな。
昨夜、松本幸四郎の出てる一話完結ドラマをなかなかいい話だなあと見てたのですが、
最後の最後にぶちこわしだった。非常に勿体ない…。
というのも、主人公が海岸で拾った瓶の中の手紙。これが戦時中に学徒動員で海軍兵として、或る航空母艦に搭乗するも、レイテ沖海戦にて亡くなった若者が、最愛の人に宛てて書き綴ったものという設定になっていた。
それでドラマの最後に、その手紙の超達筆の文字がナレーションとともに流れるのだが、
これが時代考証がいいかげんな為か文法(旧仮名遣い)的にめちゃくちゃ。
あまりに気になって、せっかくの気分がぶち壊されて興醒め…。
どんな風におかしかった(ひどかった)かというとおおよそ以下のとおり。
(×がドラマ中の表記の例。○が正しい表記。)
〜でしょう × → 〜でせう ○
ゐっぱゐ × → いつぱい ○
思ゑば × → 思へば ○
〜したゐのです × → 〜したいのです ○
楽しみに待ってゐて下さゐ × → 樂しみに待つてゐて下さい ○
来ましょう × → 來ませう ○
桜が咲ゐて × → 櫻が咲いて ○
言ゐました × → 言ひました ○
1、旧仮名遣いでは小さい字による表記はなく、「でしょう」というような表記はされていなかった。
2、昔の表記の「い」や「え」を全て「ゐ」や「ゑ」で置き換えりゃいいわけがないだろ?
3、漢字が当時使われていない新字体ばかり…。
というわけで、これは非常に御粗末な限りでありました。
ディレクターの方々、時代考証くらいしっかりやりましょう。
ちなみにお笑いタレントの「よゐこ」というのも完全に間違った表記です。
まあ、この場合わざとねらって使ってるのでいいのですが(笑)。
巷は選挙一色ですが、今回もいろいろ思うことがあります。
社民党はいよいよ絶滅寸前で、共産党は生きる化石で、公明党は某宗教の国教化準備の為の媚び売りだけが目的で、まあこれらについて賛否はともかく、まだそれなりに需要と存在意義があるとは思うのだけど、
さてさて民主党の存在意義ってなんだろう?
いつも言うことは同じ。
「我々が政権を取ることで日本が変わります」
「私たちに力を貸してください。お願いします。」
「自民党政治ではダメなんです」
「小泉さんはこの4年間何もできなかったじゃありませんか」
自民党よりもはるかに烏合の衆で意見もバラバラ、議員各個人の思想信条も捨てて、とりあえず政権を取ることだけを目的に集合しているにすぎない民主党。
議員の方それぞれがどうしたいのか、全く具体的な意見・本質的な指針が見えてこない。
屁理屈ばかりで机上の空論。理念ばかりで現実性がない。
だから女性の支持率が低いのも頷ける。
仮に政権を取ったとしても、1年もしないうちに民主党はいくつにも分裂してしまうだろう。タカ派から元社会党議員までがいくつものグループ(=派閥)を作っているのが実情なんだから。
ある意味かつての日本新党と同じだ。
政策皆無なのに「日本を変えます」という言葉とイメージだけで政権を取り、ほとんど何もせずに分裂・解党してしまったあの日本新党。あの頃はまだ日本にも余力もあったが、今はそれどころではない。時間のロスは計り知れないオポチュニティ・ロスを生む。
まあ確かに、小泉さんのやり方は多少強引かもしれない。パフォーマンスもくさいかもしれない。
しかし、ただ中身のない批判だけをしてきた民主党には何も言う資格はないだろう。
何よりも、今回の郵政民営化に関して、民主党が何で反対の立場にいるのかがわからない。
亀井氏などの自民党造反議員の場合、支持母体が全国特定郵便局長の組織だから、反対しないわけにいかないというのはわかりやすい。(民営化反対はもはやナンセンスだと思うが・・・)
民主党は「議論が尽くされてなく時期尚早」だから反対とかなんとかごちゃごちゃ言ってはいるが、本音はただ「自公の提出した法案ばかりが可決していては、
政権担当能力を疑われてしまい、民主党の存在意義が危ぶまれる」から今回も反対と言っているようにしか見えない。で、一度反対と言ってしまった以上、後で
ひっくり返すとさらに信用がなくなるので、行きがかり上ずっと「小泉反対」を訴えねばならず、ホントはここで一度勇気を持って内容をちゃんと吟味して是々
非々で郵政法案に具体的な修正提案をするなりすればよかったのに、その決断ができるリーダーが民主党には不在で、言ってみれば自らの仕掛けた策に自ら溺れ
てしまった無能さをさらけ出す結果に終わっている。
国民も非常に賢明で、今回は民主党をはじめとする野党の中身のない批判の「不純」な動機や、自民造反議員の時代錯誤も見抜いている。
郵政民営化でデメリット(?)を受けるのは特定郵便局員という準世襲の公務員たちだけで、ほかの国民にはメリットばかりが生じるわけでこれに何で反対なのかがよくわからんという印象を与えたという意味でも、
小泉氏のリーダーシップと知略は何枚も上手なんだと思わされる。
「出身地への利益誘導」や「自分たちの食いぶち」ばかりを守ろうする人と、長いスパンで日本全体をどう持ち直すかを考え行動する人と、どちらが国会議員にふさわしいか、もはや論を待たないと思うが、みなさんいかがでしょう。
いろいろ忙しかったとはいえ、ふと気づくとかれこれ2ヶ月以上も書き込んでなかったことに我ながら驚きを禁じえません。ふむふむ。
いくつか「事件」もありましたが、最も印象深いのが「あひるちゃん事件」です。
つい先日、知人宅でホームページ更新作業をした後、かなり大きなファイルをダウンロードする必要があり、さらに翌日も作業があるからと、ノートパソコンをシャットダウンさせないでそのまま置いたままで帰宅いたしました。
翌日朝、知人宅に着き、さあ作業を始めようとしたら、液晶画面に得体の知れないシミのような模様が…。さらにキーボードにぬるっとした液体が付いていて、 いざ打ってみると、どの文字を押してもqがくっついて入力され、漢字変換もできず、さらにはiを打つと永遠にiが入力され続けるという怪現象が…。おかげ でホームページのデータが見事に化けまくり、いつの間にか変な操作が自動で勝手になされていたらしく、ハードディスク上のデータがフォルダごと消えまくっ ているということに気づき、しばらく慌てふためいたものの、今一度冷静にその「液体」を見てみるとヌルッとはしているけど油分はさほど含まれていないし、 至近の机の上に寝癖直しウォータなるものが置いてあり、しかもデスクトップマスコットにしていたkonfabulatorのあひるちゃんの移動する水平方 向だけに液晶が濡れているし、これはどうも犯人は小学1年生の知人の愛娘しか考えられない(笑)。
で、帰宅したこの子に訊いてみると驚愕の事実が…。
「あのね、おかあさんにぱそこんはぜったいにさわったらだめよっていわれてたからね、あのね、おててでさわらなかったの。それでね、あのね、あひるちゃん がきもちよさそうにおよいでたからね、あのね、みずあびさせてあげたらね、あのね、よろこぶとおもったからね、しゅしゅってかけてあげたの。」
もはや笑うしかなかった。
仕事上のデータや個人的な音楽素材などを根こそぎ失ったし、Windowsの動作も完全に復旧してないし、それはどうしようもないんだけど、とりあえず iBookG4を買って弁償してもらうということで決着しました。しかし、その後の9日間は、100GB以上のデータを移植やら復旧やらに費やされて、全 く仕事ができなかったのでした(泣)。
というわけで、私もMacオーナーです(笑)。
PowerBookG5出るまでMacは手にしないつもりだったけど、
OSX、とってもいいっす(笑)。
知人の子供さんの保育園卒園文集制作を手伝っていて、印刷をインクジェットプリンタでやっているのだけど、各社製何台か取り揃えているのだけど、結果にびっくり。
表紙はインクジェット用のスーパーファイン用紙を使用するので、エプソンの写真画質プリンタを採用。これは当然の結果である。
しかし、他の部分は普通紙を両面印刷したのだけど、一番画質がよく、裏写り少なく、しかもインクの使用量が少なく済むプリンタは予想外のメーカー製のものだった。
エプソン? キヤノン? HP?
いえいえ、どれも違います。
エプソンは専用の用紙を使って印刷するとすごい綺麗なのだけど、普通紙印刷でも(ちゃんと設定しても)インクの使用量がほとんど同じでベッタベタ。両面印 刷すると紙がよれよれ。にじんで汚い。しかも以前の染料系だとカラー6色インクは一体型なので、6色のうちのどれか1色が無くなっても全交換の高コスト。
キヤノンも綺麗だけど、インクは1色ずつ交換できるけど、そもそものインクの容量が少なめで交換頻度が早く、結局高コスト。
HPは普通紙印刷でやたら高速に印刷できるのだけど、にじみがちでインクの値段がべらぼうに高い。
ものすごい好結果を出したもの。それはなんとブラザーのファックス電話・スキャナー一体型プリンタ(笑)。
(笑)なんて書いたけど、本当にずば抜けて好成績。
基本的にファックスなので写真高画質印刷はそんなに得意じゃないけど(4色インクだから)、普通紙で如何に低コストで綺麗に長寿命で使えるかを徹底的に追
求しているだけあって、本当にインクが減らない。両面印刷しても他社製品のように紙がぶにょぶにょになることも全くない。印刷時間はエプソンより少し遅い
程度だし。
普通紙印刷を頻繁にする人は、これは買いですよ。
ファックス電話なしのスキャナープリンタ複合機だととても安いです。
「ブラザー」製ってみんなどこかでバカにしてたりするのだけど、
本当に思い込みってじゃまだね。
ブランドイメージだけで判断するのは損だね。
「無名」だけど、実にけなげに働いてくれる。
いやあ、こういうの好きだなあ。
P.S. この作業にかかりきりで、ひっこし後の荷物整理がまったく出来てません(笑)。ほげ。
P.S.2 印刷を1100枚(笑)ほどもやって、最後の最後でヘッド部品が調子が悪くエラーが頻発したのだけれど、ブラザーのサポートセンターに電話し
たら、購入後2年以上経過でとっくに保障期間は過ぎているのに、なんと翌朝一番で代替機無償貸し出し、修理代無料(修理が2回目だからだそうだ)!!!
サポートセンターの担当氏は「前回の前年9月某日の修理をさせていただいたにもかかわらず、再度お客様にご迷惑かけて申し訳ありません」と言ってくれた(涙)。
知人の話では、前回の修理の際も代替機との交換の送料は全額向こう持ち。
しかも代替機も修理完了機も新品のインクが入っていたそうだ!
普通のプリンタメーカーは絶対ここまでしてくれないぜ!
気に入った!LOVE!(笑)
最近準備とか諸用を平行していて、ずっと極端な寝不足のなか、昨日ようやくひっこしが完了しました。
横須賀の旧住所は、たたでさえ普段から京急の線路から20m以内で電磁波バリバリ、駅至近で鉄粉だらけ、おまけに国道16号線にも至近なのでほこりがすご く、ひっこし作業中に舞い上がるハウスダスト他によるアレルギー様症状で「へっくしへっくし」、鼻水が出てくると「へびしへびし」などと何でか必ず2回連 続でくしゃみしながらも、荷物搬出後、時間通りに来ない不動産屋の担当者を1時間無駄に待つ大番狂わせが発生してレンタカーの返却時間が迫る中、へろへろ ながらもロングの商用ワンボックスを荷物でいっぱいにして、130km/hで横横〜横浜新道〜第三京浜をぶっ飛ばし、しか〜し意外にもこの日は環7・環8 の渋滞がほとんどない珍しい道路状況で、それでも到着次第休まずに荷物を4階まで洗濯機や冷蔵庫どもを抱き抱えまくって放り込み、期限ギリギリで車を返し て、夜はぐーすか寝まくった次第です(笑)。
でも、まだ疲れてるので今日もぐーすか寝ます(笑)。
おやすみ(zzz...)。
引越しすることになりました。
縁のある方には追って連絡させていただきます。
海の近くに住むことにずっとこだわっておりましたが、
心を大きく解き放ち(笑)「我が内なる海」を持っていくことにしました。
まあ、そんなに遠いところに行くわけではないので。
新居はVirtual Pacificと化すかもしれません。
私の顔みたいに暑苦しく東南アジアテイストで(笑)。
名実ともに心機一転なのです。
ぶひ。
ある概念から世の中を見ると全てがその概念どおりに見えてしまう。
そういう現象が起これば起こるほど、それを「証拠」として、さらにその概念を「真実」として強固なものにしてしまう。実はただの自己フィードバック(=思い込み)でしかないのに。集団になると奇跡的な現象まで起こってしまう。
だから以下のことには重々注意しなきゃと思う。
*「ポジティブ」に人のいい面を見たいからといって、第一印象(=インスピレーション)を軽視してはいけない。
第一印象が「うわあ、関わりたくない」だとしても、付き合っているうち「ええとこあるやん。そんな悪い人ちゃうやん」と思えてくることって非常に多いけ
ど、最後に結局第一印象どおりの人だったと思い知らされる経験をイヤほどしてる(苦笑)。なのに、まだ懲りずにこれをやってしまうアホな俺(T_T)。
*「商品」が抜群に優れているからといって、それを独占的に扱っている会社や人の思想・理念や品性・品格が優れているとは限らない。その「商品」を使用するのに、必ずしもそれを提供する側の思想にのっとって使う必要はないみたい。切り離して割り切って考えた方が得策だね。
*心霊現象や神秘的な見えないエネルギーってのは確かに存在するけど、全部がそのせいじゃない。特に「悪いエネルギー」とか「怨念」とか。たいがいが無意識に不安を感じている者本人の産物でしかない。しかしそれを他人が受け入れると、不安の発信源が増えて集合無意識に取り込まれていくわけで、より増幅された思い込みが周囲の人に拡がっていくことが多い。そんなふうに「現実」が創られるんだね。ちょこっと横にハズレてみれば、なんじゃこりゃ?アホかいな?って気づくんだけど。
*「直感」というものさえ、思い込みから創られることがある。その思い込みがあまりに日常化していれば、ひらめくポイントも純粋なインスピレーションから ズレて、その人の思考パターンで誤翻訳されちゃうから。だからその人の「直感」は絶対的に正しいということにはなんないし、そう真顔で言う人には注意しま しょうね(笑)。強力に市中引き回しの刑にされちゃうから(笑)。
さあ、みんな。アホになって(笑)軽く楽しく生きましょー(^-^)/。
ほげ。
やっぱりさあ、人間として最低限の手続きちゅうか段取りってあるでしょう?
ライブドアの堀江さんや某所の某氏を見て、そう強く感じる。
あ、俺も過去に似たことやったことある。
でも、もうやらないぞ。
自分をすごい大物に見せようとばかりする人、他人のしてくれたことも全部自分がやったことのように言う人ほど、浅はかな者はいない。
俄かな思いつきをやりたいようにやるのは、自分で始末が出来る(責任が取れる)範囲内だけでやりなさいよ。他人を巻き込むならちゃんと最後まで面倒見なさ いよ。他人を不安で煽り、脅すようなことを全くの無自覚でやってるなんてどうしようもない。「旧弊な世の中や考え方を打破するため」といっていろいろやり たいのは分かるけど、どんなに正論だとしても、多少のショックが必要なのは確かでも、それは心底謙虚な人にしか完遂し得ない。
それでね、その謙虚で本当にすごい人ってのは、見た目はホントにただの普通の人なんだよね。「見るからにすごそうな人」は中身に全く自信がない人だし、
「一見普通の人に見えるけど、何か独特のくせや妖しさを持ってる人」ってのも全然まだまだ。見るからに素直そうな人で目立たない人垣の中にこそ、すごい人
は隠れている。エゴがないので不相応に目立つ必要もないから。そして、他人を引きずり回さないし、フォローもしっかりしてるし、何より他人の話をちゃんと
聴いて、自分の過ちを素直に認める人。
誰にでもわかる話しかしないし、イヤミがないし、「ひらがな」でやさしい話しかたをする。物事を達成したときにはみなさんのおかげ、問題が起きたときには全て私の責任だと真顔で言う人。
「難しいこと」ばかりを話して他人を圧倒し「知性」をひけらかすことほど、知性の欠如を感じさせる行為はないと、人の振り見て改めてそう痛感したよ。
もう「難しい話」はしたくないよ。
バカ話で笑ってる方が軽いし幸せやもん。
ほげ。
もうそろそろ「メンバー募集」というものをしないといけないなあ。
で、以下の人を募集します。
***
当方、ドラマーです。
その1:ドラムとピアノのデュオ
シンセを使っても構わないという、でも基本はアコースティックピアノだというピアニストの方募集。クラシック系の方は基本的に不可。(でも自信があるなら聴かせてください)。
ジャズの基礎は持っているけど、そんなもん根底からぶち壊しても構わないという思い切りのある人求む。但しフリージャズ・ノイズミュージック不可。あくまでメロディがちゃんと聴こえてこないとダメです。
例えばMoraz-Bruford、Bruford-Borstlapのように、音はジャズだが、演奏者はジャズ畑じゃない人がやっているような感じ。即興演奏も平気でできる人。
その2:大所帯マルチインストゥルメンタリスト集団
Pat Metheny Groupのような構成でDr.以外の全メンバー募集。
(G、B、Kb、Perc、Others)。担当楽器以外の楽器もできる人尚可。
コピーはしないけど、PMGがコピれるくらいの演奏能力のある人を求む。
特にギタリストには個性を求めます。
誰にも似てない方が嬉しいです。
Allan Holdsworthくらい個性があると最高です(笑)。
でも彼のクローンは要りません(きっぱり)。
それでいて超ハイテクアンサンブルだけど聴きやすいキャッチーな音楽をやりたいです。
あと、これは音楽以前の問題ですが、ただ弾いてるだけで上手いのが分かるのに、これ見よがしに「俺ってうまいだろ」とか見せ付けるような演奏や対バンをバ カにする態度、楽曲をぶち壊しにしてまでミュージシャンにだけ分かる難易度の高い技をしつこく繰り出して、他のミュージシャンたちが「にやっ」と笑うのを 確認しては満悦する人はお断りします。天狗集団にはしたくありません。容赦なく鼻をへし折らせていただきます。
そう言う俺がへし折られたりして(笑)。
でも、私の鼻をへし折るくらいの謙虚で性格がよくて、上手い人と一緒に演りたいです。
***
相当無理難題だけど、これで探すことにしてみます(笑)。
でもマジなんだよ〜。
昨日一日、すごく久しぶりにいわゆる日雇いのアルバイトをやってきた。
以前にも思ったのだが、そういう現場で働く人の7割は「諦めて」生きている人たちである。残る3割は「夢を持って」役者なりDJなり写真家なりを目指しているが仕事が不定期に突然入ってくるため、生活のためにやむなく日雇いの仕事をしている人たちである。
***
以前「暗黒の10年間」にやってた日雇いではない交代勤務の工場(自動車・エアコン組立他多数)での「同僚」の場合、実に9割以上が「諦めた」人であったという記憶がある。
不思議だったのは、この「諦めた」人たちと話してみると、みんな一様に自分には何の取り得もないと卑下することだ。だから体を使って稼ぐしかないと。特に 自動車組立工場の場合、持久力とスピードを要求されるとんでもない危険な重労働なのだが(作業中あちこちから「うわー」とか聴こえるんだぜ!)、中には工場の思惑通り速さ自慢をする者もいて、だがしかし過酷で油断したら腕を失いかねないような環境で、まさに命をかけて稼いだ金を彼らは競馬やパチンコでほとんど失っているのだ…。
中に趣味でPCが得意ですごく詳しいヤツがいて、なんかいい仕事ないかな?なんて聞くから、「その知識を生かして派遣会社に登録して外資系のPC関連企業なんかで働いたら今の倍以上稼げるよ」と進言したが、ヤツは結局さらに安い賃金の工場に移っていった。
ここで気づいたのが、
1・ヤツは趣味である自分のPCの知識で実益となる(収入を得られる)と信じられなかった。
2・体裁が良く聞こえるので「派遣(会社)」と称する業務請負会社(ブルーカラー)とテンプスタッフやパソナなどの本当の派遣会社(ホワイトカラー)の区別がつかなかった。
3・俺も当時事情により工場で働いていたため、ヤツは話を信じてくれなかった。(「そういうお前はなんでそういう仕事をしてないんだ?」と思われた)
ということだ。
結局、「諦めた」人を制限しているのはその人自身の意識だけなのだ。想像力の欠如なのだ。
***
「夢を持つ」人はそこまでリスキーな仕事は選ばない。「夢」自体がリスキーだからだ。日雇いの仕事(土方を除く)はあまり危険ではないものが多いが、単調でやたら忙しい現場仕事が多い。一定のノルマがあって、それを時間内に終わらせないと強制残業が待っている。つかの間の休憩時間に彼らが話す「夢」を、「諦めた」同僚たち
は内心冷ややかに聞いていて、みんなあることを思っている。たまに実際に言葉に出ることもある。
「アホか。そんな才能が本当にあるすごいヤツがこんな現場にいるわけないだろ?」と。
そのうちその生活に疲れて「夢を持って」いた人たちが「夢」を失い、交代勤務の工場に流れ込むのである。「諦めた」人と化して…。なぜならその年齢ではもはや普通に就職することが困難だからだ。肉体労働しか選択の余地がない。
そう、「諦めた」人の半数以上が、元「夢を持った」人なのである。
ということは、最下層の仕事の原動力は捨てられた「夢」なのだ!
***
日本のデフレは、その結果なのかもしれない。
激安店なんかで安い安いと買っているモノが、実はそれが自らが捨てた「夢」の変形物であると気づく人はいない。商品が激安ということは流通過程全ての人件費が削られているのだ。あなたが異業種だからって関わりがないとは言えない。全てがどこかで繋がっているから。
以前、音楽(芸術)は「奴隷の自覚のない奴隷」に対するエサではないか?と書いたのはこういうことだ。「諦めた」人たちも「最新ヒット曲」を口ずさみながら、せっせとシャコタンなど車の違法改造に勤しんだりしている…。
こういう今の社会システムを変えないで、人権もへったくれもないんじゃないか?
今回改めてそう感じた。
とても悲しかったが、抜本的な解決策が何かないかと思い悩む。